« メンフレこぼれ話(その6) | メイン | 高貴の責務 »

2008年11月15日 (土)

旬の味覚

今年の作品です
 今年も「サンマ」の脂がのって最高の季節となりました。我が家ではこの海からの贈り物をシーズンに一回だけ「七輪(しちりん)」で焼いて食することにしています。子どもの頃からの炭火熾しに,息子は,その時ばかりは未だに火遊び感覚です。たいして珍しいものでもないのに時期になると年に1回は食べてみたくなるものがありますが,あの香ばしく食欲を誘うサンマもそのひとつでしょう。
 通勤途上のコンビニには「○○グルメ」とか「○○の饗宴」とか言って,毎週のように新しい企画モノ商品の横断幕と宣伝旗がたなびいて,否が応にも私たちの購買意欲を煽ってくれます。それはそれで少し惹かれるものがあることも正直に白状しますが、一方で子どもの頃から慣れ親しんできた「食の定番」といわれるものが私たちの周りからどんどん姿を消していっているように思えてなりません。
 それはその「定番」が私たちに与えてくれていた「季節感」の喪失にもつながっています。もはや「旬」(しゅん)という言葉は死語になってしまったようです。夏の匂いのする完熟トマトの向こうに広がる昆虫採集の思い出は今何処へ行ってしまったのでしょうか。とうの昔に旬を過ぎてしまったオヤジの独り言です。(GP4317)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog-niigata.net/t/trackback/310961/16909310

旬の味覚を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿