« メンフレこぼれ話(7) | メイン | ベーグルスライサー »

2008年12月 6日 (土)

いいかげんなもの

 インド西部の都市ムンバイでの銃撃・爆弾テロ攻撃?に日本人男性2人が巻き込まれたようです。世界貿易センタービル事件から続く一連の出来事に対する様々なコメントの中に「文明と文明」の対立として,その問題状況を説明する立場がありますが,この「対立」(conflict)という概念について考えさせられます。
 私たちは日常の様々な場面で「右か左か」「AかBか」と判断を迫られることが良くあります。確かに「白黒」つけて明解に対立を処理していくことは一見「合理的」で好ましく見えますが,人間の営みはそんなオセロゲームの裏表のように単純なものなのでしょうか。体内の雑菌をすべて死滅させた無菌人間がもはや生存不能なように,現実社会の多様な生き方や価値観の存在を「対立」として処理するところに高齢者や障害者問題の解決などはあり得ません。「理論」が奉仕すべき「実践」はそんな二律背反的な単純構造でないことを私達は経験的に知っています。
 ですから?私は,薄明かりの夕暮れ,昼下がりのまどろみ,淡泊な湯豆腐,熱くもぬるくもない露天風呂などなど「いいかげんなもの」(好い加減)が結構嫌いな方ではありません。(GP4317)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog-niigata.net/t/trackback/310961/17266756

いいかげんなものを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿