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2009年2月

2009年2月21日 (土)

卒業論文

緊張の発表会

 本年度も我が研究室所属学生から卒業研究論文が提出され,先日「卒業研究発表会」が開催されました。彼らにとっては生まれて初めての大作業を1年以上かけて成し遂げたわけで一人一人におめでとうと申し上げます。

 それぞれ「実証的論述」に成功した作品,未熟ではあるが若々しい「青年の主張」(失礼)に終わったものと到達点は色々ですが,とにかく頑張ってくれました。後に続く3年生の皆さんも「自分にもできるかしら」と目を輝かせて先輩の苦労話に聞き入っていました。いつも思うのですが大学での学びの大きな目標は「自分の考えをまとめる(論立て)」とそれを「他者に伝える(文章化)」のスキルを身につけること,その4年間の集大成が「論+文=論文」だと考えています。学生さん達には卒論でのお付き合いを通じてそのことを体験的にお伝えしたいと毎年努力しています。 
 
 もちろん,情報と経験の「共有」にも力を入れるのが我がゼミナールの方針でもありまして,その意味で「飲み会」も重要な体験的イベントの一つであるわけです。(GP4317)

2009年2月14日 (土)

子ども力

 昨年の暮れから我が町内の横丁に子どもの声が聞こえ始めました。20年来のお隣さんが市内のマンションへ引っ越されて間もなく空き家の改築が始まったのですが,そのモダンな改修のとおり若い御夫婦とお子さんが引っ越して来られました。

 あらためて町内を眺めてみれば第一世代の御夫婦は70〜80歳,我が家を始めとする第二世代が50〜60歳台となり,周囲はまさに「高齢化時代」そのものです。ある時期はこの落ち着いた雰囲気の町並みに好感も持っていましたが,集まれば「健康食品」や「病気自慢」に終始するこの頃に辟易としていたところでした。その意味で「子ども」はそこに存在するだけで周りにエネルギー(子ども力?)を放射して「風」を巻き起こしてくれます。

 今日も,もう春が来たかのような青空に「お母さ〜ん,キャッチボールしようッ!!」という元気な男の子の声が聞こえてきます。私の方は真冬の続きのままに,足下のセラミックヒーターのスイッチを入れようとしているのですが。(GP4317)

2009年2月 7日 (土)

メンフレこぼれ話(その8)

小学校での活動

 私の研究室にはいつもメンタルフレンド学生さんが訪ねて来てくれて,活動中の楽しかったことや嬉しかったことを目を輝かせてお話ししてくださいます。仕事に煮詰まっている時の私にとってそれは,ほのぼのと心休まる有り難い訪問なのです。そんな時によく出てくる話題の一つに「両手に余るほどの子どもたちにとり囲まれていつも大変なんです」という言葉があります。確かに,子どもたちはメンフレ兄さん・お姉さんの腕や背中に飛びつかんばかりに群がって遊びの相手をせがみます。私なんぞ,その場に居合わせても「何しにきたの?」と言わんばかりに軽く無視されているわけです。

 「良いものは良いもの」に集まり,「本物は本物」を集めます。純真で真っ白な子どもたちは「大人のうそ」と「本物(学生)」の違いを敏感に嗅ぎ分けて反応しているに違いありません。その意味で,大人になるということは純粋な「あの頃」の自分に「色が付いていく」ことでもあるのでしょうが,メンフレ学生さんたちが子どもたちの笑顔と歓声の中で,真っ直ぐな本物に成長していくことを心から願わずにはいられません。

 齢六十を迎えた今日この頃,せめて体の中身だけでも「清く正しく」ありたいものと定期検診の予約をするメタボおじさんの独り言です。(GP4317)