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2010年4月

2010年4月 4日 (日)

春のお題

 京の春は「桜」と「をどり」で始まります。トップは上七軒北野をどり。祇園都をどり,宮川町京をどり,先斗町鴨川をどりに続いて鷹ヶ峯常照寺では桜の内,吉野太夫道中があり,献茶,舞奉納が楽しめます。この頃から順に円山公園,動物園,平安神宮,清水寺,疎水端,少し離れて嵐山,清滝,仁和寺,遠くは常照皇寺,鞍馬,花背,宇治へ...と桜の開花が続き,華の京都は5月初めまで大入り満員となるのです。

 皆様からの深い理解と絶大なご協力をいただいて平成19年度にスタートした文科省現代GP事業がその補助対象期間満了を迎えて一区切りしたことから「春の義理」を果たしに京都を駆け足旅行してきました。お目当ての桜はまだ七分咲きでしたが,訪れた場所それぞれに期待を裏切ることなく見事な佇まいでした。

 京の春はまた,劇的に街の色が変わる季節です。水墨画のような景色が,鮮やかな襖絵の風景に変わります。声明や念仏,お寺ごとに異なる鐘の音とともに日本独特の微妙な色調のニュアンスに日本人の美意識を再確認させられたのは,そこが「哲学の道」だったからだけでしょうか。私たちが美しいと感じる色...その色合いは,はるか千年の平安の人々が作り上げてきたものなのでしょう。

 春色の街から戻ると我が青陵大学にも例年どおり「ピカピカの一年生」が待っていてくれました。新潟の桜もあともう少しです。現代GP指導室を発展展開する新生「ボランティアセンター」にご期待ください。〜写真は3/28現在〜(GP4317)

醍醐の桜 哲学の道 宇治 平等院