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2009年6月 9日 (火)

【大学院説明会2009のご案内】

新潟青陵大学大学院の碓井真史です。

すでにご存じのように、本学には「臨床心理学研究科」という大学院があります。
どのようなところかと言うと、“臨床心理士”になるために必要な専門的知識や技術を身につけるための2年間のコースの大学院です。
臨床心理士というのは、いま医療現場や教育、産業の現場などで「心の専門家」として必要性が高まっている、プロの心理カウンセラーのことです。
この資格を取得するには、(財)日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院を修了しなければなりません。本学大学院は平成19年に臨床心理士資格の受験資格を得られる大学院として指定され、全国では150校以上が指定を受けています。

では、たくさんある他の大学院と本学の大学院とでは、どのようなところが違うのでしょうか?

その答えは、6月13日(土)に開催される大学院説明会において、本学の特徴を詳しく具体的に知ることでわかります。

説明会の内容としては、専任教員による講演や個別相談、施設見学、現役院生や修了生とのフリートークなどがあります。ホームページやパンフレットだけでは知ることのできない具体的なナマの話を聞いたり、普段は開放されていない相談室や講義室を見たりすることができます。百聞は一見に如かずと言いますし、説明会に参加して実際の雰囲気を体験してみれば、大学院での勉強や生活をより一層リアルにイメージできること間違いなしです。また、受験勉強には欠かせない入試過去問題集を手に入れることもできます。

昨年度は特に、新潟県外からのUターンの方や、社会人経験のある方の入学希望が多く、やはり新潟市内で唯一の第1種指定大学院として注目されているようです。
心理カウンセリングに興味をお持ちの方や将来臨床心理士になりたいと考えている方、来年度大学院への進学を希望されている方はもちろん、卒業後の進路を検討中の方もぜひ足を運んでみて下さい。

【2009年度大学院説明会】
 ◆日時:6月13日(土)13:30開始 16:30終了
 ◆受付場所:本学4号館正面玄関
 事前の申込みは必要なく、当日の入退場は自由です。
大学院説明会の詳細は、大学HPやポスターをご覧下さい。  
 →昨年度の開催の様子はこちら

2008年8月29日 (金)

子育て支援への取り組み

大学院 臨床心理学研究科長の橘 玲子です。

 本学に臨床心理士を養成する大学院ができて3年目を迎えています。平成20年には研究生制度もでき、臨床心理士養成の形が整ってきました。教員もそれぞれ研究や専門を生かした地域社会へのサービスを始めています。
 昨年、縁があって三条市の行政と協働して、子育てを支える保育士さんに絵本を通しての研修会を数回開いてきました。大変好評なうちに終えることができました。この活動を中心にして「子育て支援を支える保育士への臨床心理学的研究」というテーマで、文部科学省から科学研究費を3年間に約350万円ほど受けることができました。大変嬉しいことでした。科学研究費の認可を受けるには、全国の大学や研究所から研究テーマが公募され、どこの大学も研究費が不足しておりますのでたくさん出されますから、競争率がかなり高いのです。
 また、昨年の活動がきっかけで、三条市の子育て支援事業に参画することになりました。今年の4月から「こども未来委員会」の委員となり、7月には委員会の委員長として子育て支援の拠点施設作りの提言を市長さんに提出しました。これだけではなく、保育園に出向き保育士と一緒に子育てを考えるという三条市の事業に直接参加する計画も進み、この秋から大学院の数名の教員が実践活動に入ります。この活動と私たちの研究テーマとがうまくかみ合っていくと、研究も実践から遊離しないで進めることができます。臨床活動とか研究はネットワークが重要といわれていますが、このような機会はそうあるものではないので、行政と協働した研究をぜひ成功させたいものと願っています。