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2010年10月21日 (木)

どんぐり拾い

 お弁当を持ってどんぐりを拾って、野原で遊んで・・と楽しみにしていた遠足“どんぐり拾いの日・・・前日からの雨はあがらず、ぽつぽつ ぽつぽつ 降り続いていましたrain
 天気予報では、雨は朝のうちだけで、やがて上がるだろうとのこと、それなら雨があがってから拾いに行こうと、出発時間を遅らせて出かけることにしました。

 さて、10時半過ぎ、みんなで幼稚園バスに乗り込んで小金公園へ出発です。
 途中、港トンネルを通ると、子どもたちの気持ちが高揚してきます。トンネルの中がどうしてこんなに嬉しいんだろう、こういう感覚を大人はもうすでになくしているな~と思いながら子どもの声に耳を傾けていると・・・子どもたちの思いが私にも伝わってきて、なんだか楽しくなってきました。 

 ようやく公園に着いて、足元を見ると、嬉しいことにどんぐりがたくさん落ちています。
 年長の青ばらさん、年中の白ばらさんは、さっそく拾い始めました。前年の経験があるのですぐに行動できるのです。毎年同じ場所に来て、毎年同じようにすることは、幼児期にはとても大切なのです。いつもの場所に、いつものものがあるということが、幼児にとっては“信頼・安心”につながります。毎年違ったところ、違った活動と大人は考えがちですが、子どもの立場にたって考えるとそうではないのです。

 青ばら(年長組)さんは、赤ばら(年少組)さんと手をつないでバスに乗りました。散歩に行くときも年長児は年少児と手をつないでいきます。やさしく語りかけしっかりと守ろうとする頼もしい青ばらさんの姿が見られます。この日も、手をつないでどんぐり拾いです。ほらここにあるよと教えてあげたり、拾ってあげたり、小さい子への思いやりはしっかりと持っています。白ばら(年中組)さんは、どんどん袋に入れていました。どんぐりの帽子がいくつか小枝についているものまで拾って自分の袋に入れています。帽子がついたままのどんぐりをみつけると「ほらみて!ついてるよ」と喜んで見せてくれます。

 こうした子どもの感動に、一緒に感動してあげる大人の存在がとても重要です。そばにいる大人が丁寧に子どもの思いに共感して喜びをともにする、これはセンスオブワンダー(神秘さ不思議さに目を見張る感性)を育むに重要なことです。

 今年初めてどんぐり拾いをする赤ばら(年少組)さんは、「どこ?」「・・・どこにあるの?」とカルガモのように保育者の後をついていきます。保育者を頼っている姿に、みている私の心もあったかheart01信頼関係が嬉しい! 

 「ここにあるわよ」「ほらここにも」と言われてようやく拾い始める赤ばらさん でも、雨にぬれてどんぐりに土がついています。赤ばらさんは「嫌だ汚い、砂とって~」保育者は、一つひとつ手で土を払い落として、土がついているのを嫌がる子どもたちに渡しています。
 袋の口をあけて待っている赤ばら(年少組)さんも・・・・きっと来年は自分でどんどん見つけていく姿が見られることでしょうね。

 このどんぐり、みんな家に持って帰るのですが、どんな風に使うでしょうね。
 この日拾ったのは、マテバシイでしたが、新鮮なマテバシイは炒って食べてもおいしいですし、どんぐり団子にしたらさらに美味しい・・子育ての頃、どんぐりを炒って皮をむいて茹でてつぶして丸めて蒸して----手間がかかるけど美味しかった、黄な粉味が好評でした。 スダジイは、そのまま食べても美味しいです。白くてきれいな実です。

 糖度の高い果物やあま~いお菓子もたくさんあります。でも、味覚ができる幼児期に、自然の味を美味しいと感じることができる子どもたちに育って欲しいと思っています。

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