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2010年10月

2010年10月27日 (水)

のばら祭(作品展・バザー)を行いました

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 去る10月17日(日)、晴れ渡る秋空の中、のばら祭(作品展・バザー)を行いましたshine

 子どもたちの作品は、「子どもの心からの手紙」として大切にして、子どものその時にしかない表現を大切にしています。大人の手が入らない子どもらしい絵は、世界でたった一枚の絵、たった一つの作品でありとても貴重なものです。

 子どもの絵は、とっても魅力があって、見ている大人は癒されますし、また、子どもの深い思いがしっかりと伝わってきます。お父さんもお母さんも妹も・・・家族ひとりひとりが描かれ、家族への思いが溢れてきます。大好きな友だちと一緒に遊んでいる絵には、友だちと一緒にいると楽しいという喜びが表現されています。もともと絵というのは表現する人の思いが表されるものですが、特に幼児期は、“心”が表現されやすいようです。子どもたちの絵から子どもの思いを読み取り、その思いに応えていきたいと思っています。

赤ばらさん(年少組)の制作は、木の実や草の実などの自然物を飾ったクレイド粘土、ご家族で集めた自然物を使って、一人ひとりの個性的な作品です↓
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白ばらさん(年中組)は、普段から親しんでいるにじみ絵をランプシェイドにしました。にじみ絵の美しさが生かされて、ろうそくを灯すといっそう美しいです。中にはみつろうのろうそくが立てられています↓
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青ばらさん(年長組)は、子どもたちが大好きな機織、いろいろな毛糸を丁寧に織りました↓
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 こつこつと長い期間かけて仕上げた作品に、子どもたちは深い愛着をもっています。自分で作ったものは大事なもの、物に対する愛着を持つことが少なくなったこの頃、自分の作品に愛着を持つ子どもたちが愛おしく感じます。

青ばらさんのもう一つの作品は、みつろう粘土の作品です↓

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2010年10月21日 (木)

どんぐり拾い

 お弁当を持ってどんぐりを拾って、野原で遊んで・・と楽しみにしていた遠足“どんぐり拾いの日・・・前日からの雨はあがらず、ぽつぽつ ぽつぽつ 降り続いていましたrain
 天気予報では、雨は朝のうちだけで、やがて上がるだろうとのこと、それなら雨があがってから拾いに行こうと、出発時間を遅らせて出かけることにしました。

 さて、10時半過ぎ、みんなで幼稚園バスに乗り込んで小金公園へ出発です。
 途中、港トンネルを通ると、子どもたちの気持ちが高揚してきます。トンネルの中がどうしてこんなに嬉しいんだろう、こういう感覚を大人はもうすでになくしているな~と思いながら子どもの声に耳を傾けていると・・・子どもたちの思いが私にも伝わってきて、なんだか楽しくなってきました。 

 ようやく公園に着いて、足元を見ると、嬉しいことにどんぐりがたくさん落ちています。
 年長の青ばらさん、年中の白ばらさんは、さっそく拾い始めました。前年の経験があるのですぐに行動できるのです。毎年同じ場所に来て、毎年同じようにすることは、幼児期にはとても大切なのです。いつもの場所に、いつものものがあるということが、幼児にとっては“信頼・安心”につながります。毎年違ったところ、違った活動と大人は考えがちですが、子どもの立場にたって考えるとそうではないのです。

 青ばら(年長組)さんは、赤ばら(年少組)さんと手をつないでバスに乗りました。散歩に行くときも年長児は年少児と手をつないでいきます。やさしく語りかけしっかりと守ろうとする頼もしい青ばらさんの姿が見られます。この日も、手をつないでどんぐり拾いです。ほらここにあるよと教えてあげたり、拾ってあげたり、小さい子への思いやりはしっかりと持っています。白ばら(年中組)さんは、どんどん袋に入れていました。どんぐりの帽子がいくつか小枝についているものまで拾って自分の袋に入れています。帽子がついたままのどんぐりをみつけると「ほらみて!ついてるよ」と喜んで見せてくれます。

 こうした子どもの感動に、一緒に感動してあげる大人の存在がとても重要です。そばにいる大人が丁寧に子どもの思いに共感して喜びをともにする、これはセンスオブワンダー(神秘さ不思議さに目を見張る感性)を育むに重要なことです。

 今年初めてどんぐり拾いをする赤ばら(年少組)さんは、「どこ?」「・・・どこにあるの?」とカルガモのように保育者の後をついていきます。保育者を頼っている姿に、みている私の心もあったかheart01信頼関係が嬉しい! 

 「ここにあるわよ」「ほらここにも」と言われてようやく拾い始める赤ばらさん でも、雨にぬれてどんぐりに土がついています。赤ばらさんは「嫌だ汚い、砂とって~」保育者は、一つひとつ手で土を払い落として、土がついているのを嫌がる子どもたちに渡しています。
 袋の口をあけて待っている赤ばら(年少組)さんも・・・・きっと来年は自分でどんどん見つけていく姿が見られることでしょうね。

 このどんぐり、みんな家に持って帰るのですが、どんな風に使うでしょうね。
 この日拾ったのは、マテバシイでしたが、新鮮なマテバシイは炒って食べてもおいしいですし、どんぐり団子にしたらさらに美味しい・・子育ての頃、どんぐりを炒って皮をむいて茹でてつぶして丸めて蒸して----手間がかかるけど美味しかった、黄な粉味が好評でした。 スダジイは、そのまま食べても美味しいです。白くてきれいな実です。

 糖度の高い果物やあま~いお菓子もたくさんあります。でも、味覚ができる幼児期に、自然の味を美味しいと感じることができる子どもたちに育って欲しいと思っています。

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2010年10月15日 (金)

はじめまして。新潟青陵幼稚園です。

学校法人新潟青陵学園 新潟青陵幼稚園では、今日から園長ブログを公開します。

子どもたちは、遊びをとおして日々成長し、のびのびとおおらかに育っています。そんな日ごろみられる園児たちの楽しい活動の様子や、園からのお知らせなどをお伝えできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。

まず今回は、新潟青陵幼稚園についてご紹介したいと思います。
当園は、日本海・松林と豊かな自然に囲まれ、周辺には、新潟市水族館「マリンピア日本海」、西海岸公園と、恵まれた環境にあります。

02_2 広い園庭には、松、マテバシイ、柏、りんご、梨、ざくろ、梅、山椒等、たくさんの樹木があり、四季折々その味を楽しみ、またアゲハの幼虫の成長にも出会います。大きな亀が住んでいる池もあり、「子どもたちにとっては」友だちとの待ち合わせ場所となっています。

保育方針に、シュタイナー教育を取り入れ、想像力・創造性・感性を育んでいます。

現代、子どもたちを取り巻く環境は無機質化し、人々は多忙になり、文字通り“心”がどこかに置き忘れられているかのようになっています。豊かな人間性を取り戻さなければならない時代です。このような時代であるからこそ、人が人として豊かに生きることができるための教育が必要であると考えています。幼児期の教育は人生の後々までに影響していく重要なものなのです。ゆったりとながれる“子どもの時間”を守り、保育者に温かく包まれて、豊かな感性と、人と人とが深くつながりあう人間関係を育むことを大切にしています。

新潟青陵幼稚園 園長  加藤由美子