短大 Feed

2009年3月30日 (月)

平成20年度(短大)海外文化研修を終えて

新潟青陵大学短期大学部人間総合学科の青木繁博です。

 「海外文化研修」は青陵短大生を対象にしたヨーロッパ研修のプログラムです。約1週間と短い期間ですが、ヨーロッパの人や文化に接することによって視野を広げよう、といった目的で行われるものです。
 地方都市である新潟から出発する旅は、成田空港までの移動時間も長く、初めて海外に行く多くの学生にとってはハードなものになる場合もあります。また近年では「燃油サーチャージ料金」の高騰から、旅行代金の負担も総じて大きくなりがちです。このような状況の中、一人でも多くの学生が参加できるよう準備を進めて参りましたが、今回は学生16名の参加を得て、無事催行されることとなりました。
 今年度の研修地は「南イタリア」。ナポリ、カプリ島、アルベロベッロなど、個人旅行ではなかなか回れないイタリア南部の文化遺産や自然を巡る旅となりました。旅行中は大きなトラブルもなく、学生たちはイタリアでの日々を存分に楽しんでいたようです。私たちが現地に到着する前日までは「異常気象」とのことで、この時期の南ヨーロッパには珍しい降雪もあったようですが、日程中は好天に恵まれ汗ばむような日もありました。
 旅行中に目にした数々の世界遺産、遺跡、自然の風景などは、若い学生にとっては相当のインパクトを与えたものと思われます。近年では「若い人の海外旅行離れ」も叫ばれおりますが、感受性豊かなこの年頃に、異文化の事物に触れ、また価値観の異なる人たちと交流することは、これから一人ひとりが成長していく上で大きく役立つものと思われます。今後も積極的に広い世界を見に行く人になってもらいたい、その「第一歩」になったとしたら、今回の研修旅行も成功だったのではないか…と考える今日この頃です。

※2009年3月現在、研修に参加した学生の「レポート」をブログにアップロードする作業を進めています。全員分のレポートが出揃うのは4月頃の予定ですが、個々の学生が研修旅行を通じて感じたことや、日本に帰って改めて考えたことなどを書いておりますので、ぜひご参考になさってください。

新潟青陵大学短期大学部 海外文化研修ブログ
http://nseiryo.exblog.jp/

2009年2月20日 (金)

新潟青陵大学・短期大学部スキースノボツアー2009を終えて

新潟青陵大学短期大学部幼児教育学科 高山千代です。

 例年2月の定期考査の翌週に、大学・短大合同の学校行事として企画しています。今年は学生57人、教員6人の参加で行って参りました。吹雪や雨の悪天候に切ない思いをした年もありましたが、今年は3日間天候に恵まれ最高のツアーとなりました。学生は全員がスノーボードの参加でした。現地のインストラクターによる講習会形式で、上級・中級・初心者の班に分かれ4回のレッスンが基本です。自由に滑りたいとの声もありますが、最後の感想文には、このツアーを通して、初心者は、できなかったことができるようになった喜び・恐怖心の克服・雪の上を滑る爽快感など、経験者は、さらに技能の向上を達成できた喜びの声があふれていました。講習会を受講できることが最大のメリットと感じたようです。他には、学科学年を越えての交流、先生方の普段見られないような一面を知り存在がぐっと近くなったこと、筋肉痛を訴えながらも3日間を通して楽しく過ごせたことへの満足感で一杯だったようです。大学では、宿泊旅行のチャンスが少なく、このツアーの存在に感謝の言葉も見られました。この楽しさを知った学生は、大学生では昨年・今年と4年間参加した学生もいました。しかし、まだ大学生の参加は少なく、特に看護学科の学生にも、この楽しさを共有してもらいたいと思います。大学からの支援の下、豊かなキャンパスライフの実現という意味で、このツアーの目的が十分達成されていると感じます。生涯スポーツは、健康で豊かな一生を送るために、大切なアイテムとなるに違いありません。学生のこれからの生活が、より健康で豊かになるように、これからもこの行事の継続が望まれます。

2008年8月 8日 (金)

集中授業 訪問介護Ⅱ 修了

短期大学部人間総合学科の荒木重嗣です。

 普段は、私は短大人間総合学科介護福祉コースの学生達との授業を中心にしているので、他の学科の学生さんと直接授業で出会える機会は少ないのですが、2日間の集中講義「訪問介護Ⅱ」では新潟青陵学園のいろいろな学生達と出会えるので毎年の楽しみです。今回、修了した講義の様子をお伝えします。

--------------------------------------------------------------------
今年は、新潟青陵大学の福祉心理学科の4年生、短大幼児教育学科の2年生、1年生、人間総合学科の1年生と、バラエティに富む構成だった。(授業に出たかったけれど、ちょうど補講が重なっていて、でれなくてごめんなさいと、わざわざ昼休みに来てくれた大学3年生たちもありがとうね)

 授業のはじめにそれぞれ自己紹介しあった後、すぐに打ち解け合って、介護技術やコミュニケーション演習を楽しんでいく。訪問介護員としての介護技術の基本を習得するにとどまらず、最新の介護技術やその背景となる考え方を紹介する授業や、わたしが今ちょっとはまっている面接技法(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)をコミュニケーション技術として取り入れる実験的な演習などに、意欲的に取り組んでもらえた。

 介護実習室には、小さなダイニングキッチンがある。その真ん中にある食事テーブルを使って授業を行ってみた。なんだか懐かしい。そうだ。小学生だった頃、お母さんが夕ご飯をつくっているその側で、食事テーブルで宿題をしていたあのなつかしさなのだ。わくわくしながら学んだあの子どものころの勉強そのものだ。少人数のグループでしかできないとってもよい環境だと思う。

 隣の公園にでかけた車いす外出演習では、ひとりの保育園児(男児)と仲良くなれたことも、みんなの思い出に残る体験となっただろう。それは彼がお母さんから習っているオルガンで弾く曲を教えてと学生の一人がお願いすると、「はずかしいから秘密」といいつつ、学生の一人一人の耳元で彼が教えた曲目は「魔法の歌」。それを聞いただれもが、「え〜!すご〜い!」と叫んだ。彼の背中には天使の羽がはえているかと疑うほどの天真爛漫さ。その場に居た私たち全員と鳩の夫婦が“天真爛漫”に染まってしまった。

 最後の授業は「コンプリメント・シャワー」だ。全員が2人ずつ順に対面し、相互に相手の素敵なところを素直に伝え、それを遠慮や否定することなく素直にうけとめるという演習。全員が賞賛(コンプリメント)のシャワーを浴び、その喜びや気持ちよさからお風呂あがりのように全身を赤らめていく。授業はじめの昨日の表情とはあきらかに変化していった。たった2日、7回の授業だけれども、今年もずっしりと充実感のある学びだった。