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2008年8月 5日 (火)

道具と機械

   私の机の周りにはPC本体を始めとして液晶ディスプレイ、プリンター、FAX、デジタル時計、ハードディスク、MO、USB切替器などなど、見渡せばおよそ機械の海に埋もれて仕事をしている自分に気がつきます。確かにそれらの「機械」は私たちの生活を飛躍的に便利、かつ快適にしてくれてはいますが、一方でいわゆる「道具」と言われていたものの数々がすっかり影を潜めてしまったような気がしてなりません。
 新築現場での便利で能率的な電動機械もそれはそれなりの操作技術が必要に違いありませんが,熟練の職人さんのカンナさばきとは似て非なる世界なのではないでしょうか。こうした今風の「機械」に操作のための「解説」が必要だとすれば「道具」の使い回しには確かな「経験」が必要です。使い込まれた「道具」には職人の個性や命が注ぎ込まれているとも聞きます。その意味で取扱説明書(限定情報)が一人歩きするマニュアル(機械)的サービスではなく「経験」に裏打ちされた職人(道具)的福祉実践を大切にしたいと思います。
 少し前に聞こえていた「スローフード・スローライフ」というコンセプトもかけ声だけに終わらせたくないものだと思ったりしています。(GP4317)

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