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2010年2月 2日 (火)

2009年度 教科発表(ファッションショー)を終えて

 短期大学部人間総合学科 総合コースの小川秀子です。

 私が担当している教科発表として、毎年ファッションショーを開催していますが、今年度も昨年暮れに市内のホテルを会場にして、人間総合学科 第5回の教科発表を無事終えることができ、通算20回を数えるまでになりました。
 文化女子大学を卒業後、本学に着任した当時は、服飾美術科と幼児教育科の2学科で成り立つ小規模の短大でしたが、時代の変化に応じて、これまで学科改革が2回行われてきました。
 6年前よりスタートした人間総合学科のカリキュラムの中で、5つのユニットからファッション分野に興味がある学生が、2年次に選択授業として「アパレルデザン実習Ⅰ・Ⅱ」を履修し、正規のコマ数1・5コマの中で、ウエディングドレスの製作をメーンにして、ファッションショーためのデザインドレスを60~70点ほど製作しています。
 しかし、正規の授業内で作品を完成することは到底不可能なことであり、授業以外の時間と夏期休業を返上しての指導で、漸く教科発表が成り立っているのが現状です。
  入学前まで被服製作の経験がほとんどない学生を相手に、教科発表に至るまでの指導は半端ではなく、毎年、我が身を削り、全てのエネルギーを限界ギリギリまで出し尽くし、なんとか学生の夢を実現させてきています。
 ショーへの憧れだけで履修してきた学生にとって、夢の実現と到達までの苦しい歳月の中で、経験を通して学び得たものの大きさと、尊い貴重な体験を実感するのは、社会人になってから改めて強く感じているように見受けられます。
 卒業生から届く便りやメールには、先生冥利に尽きる幸せな言葉が綴られているものや、感謝の気持ちと労いの言葉をお土産にして、研究室を訪ねて来てくれる教え子たちに、心からありがとう。
 たくさんの笑顔と感動を与えることができる授業を創り上げているために、これからも頑張りたいと思います。

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