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2008年9月20日 (土)

見えぬもの

 今となってはスマップの代表作の一つとなった「世界に一つだけの花」という歌が久しぶりに流れていました。そこでの有名なフレーズ「ナンバーワンよりオンリーワン」を耳にするたびに「金子みすず」(1903-1929)の「わたしと小鳥とすずと」という詩を思い出します。みすずは、自分には空を飛んだり、体をゆすって綺麗な音を出すことはできないけれど、早く走ったりたくさんの歌を唄うことができる。だから「みんなちがって、みんないい」と言いました。 また、金子は「星とたんぽぽ」という詩のなかでこうも言います。
   ------(中略)---------
   昼のお星は目に見えぬ
   見えぬけれどもあるんだよ
   見えぬものでもあるんだよ

 個性的な少数者の存在をかけがえのないものとして大切にしていこうとする私たちの福祉実践は決して昨日今日の思いつきなどではありません。見えない「もの」、声の小さい「もの」の内にこそ真実が存在することを,とうの昔に金子は私たちに教えてくれています。
 というわけで、近く予想される総選挙に出馬予定の諸先生におかれましても「見えぬもの」(選挙民)の存在を肝に銘じて取り組みいただければと切にお願い申し上げる次第でございます。って言うか、誰もここのブログなんぞご覧になってない?! 失礼いたしました。(GP4317)

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