ひきこもりART FORUM はじめの一歩展
こんにちは
新潟青陵大学福祉心理学科3年の光用早織です。
7月20日(土)、21日(日)に万代市民会館にて、
みんなでこの社会の生きづらさを考える2日間として
【第6回 ひきこもりART FORUM はじめの一歩展】が開催されました
今年は「チャレンジ」と題し、様々な催しがありました。
万代市民会館5階では、ひきこもり当事者やその家族が描いた絵画や作成したマスコット、万華鏡、小物、ポエム、写真等が展示されました。自身の心のモヤモヤや社会への不満を描いたような心に響く作品から、明るい未来や本来の自分を描いたような心が温かくなる作品もありました
また20日には、月乃光司さんをゲストにチャレンジラジオ公開生放送が行われました
月乃さんはご自身がひきこもりの経験者で、アルコール依存症や自殺未遂、精神科病棟への入院をされてきた方です。現在は新潟日報にて「心晴れたり曇ったり」を5年間連載されており、心身障害者の表現イベント「こわれものの祭典」の代表も務めていらっしゃいます。
当日は会場の万代市民会館に設置されたラジオや、インターネットラジオを通して生の声が届けられました。月乃さん自身のひきこもり、精神疾患の経験を踏まえた話、ちょっとクスっとくる話も聴くことができました
同じく20日は13時より6階にてライブパフォーマンスがありました
ひきこもりや精神的な病気、障害の当事者、経験者たちがステージにてパフォーマンスを行いました。パフォーマンスはどれも素晴らしく、中でも自作の曲は当事者が経験してきた痛みや未来への希望がとても伝わってきました。1つのグループが終わるごとに司会者からのインタビューがあるのですが、
司会「君、本当に引きこもってたの?」
当事者『はい、引きこもってましたよ。今が忙しすぎて逆に引きこもりたいくらいです。』
といった冗談が飛び交うほど、どの出演者も過去を感じさせないほど明るく素晴らしく、楽しいライブとなりました
6階では引きこもり支援に関わっている団体の活動紹介・相談コーナーが設けられ、会場内での情報交換や簡単な相談もすることができました。
20日に青陵大学の学生ボランティアが行ったことは、主に開場前の資料等の準備、来場された方に対する受付(5,6階)です。
受付を代わって頂いている間に、作品やライブパフォーマンスを見ることができました
21日(日)は5階の作品展スペースのみで行われました。その日は選挙があったためか、受付をしていたのですが20日ほどお越しになった方は少なかったです
5階の作品展には【メッセージボックス】があり、作者に対してメッセージを書くことができました。来場された方々にもメッセージカードを数枚ずつ配りご協力いただきました。
私も空いている時間に作品を見て周り、20名程の作者にメッセージを書きました
そして同じく5階で開かれていた喫茶コーナーにてコーヒーフロートを買って飲んで、午後のボランティアの方と交代し、私の2日間のボランティアは終了しました
私はART FORUMのボランティアは去年に引き続き2回目です。今回私は【メッセージカード】に着目しました。
作者にメッセージを書くか書かないかというのは本来自由なものです。
しかし、作品を出展したひきこもり当事者は、なかなか会場まで足を運ぶことができない人が多いと思います。そんな彼らに対してメッセージカードというのはとても大きな意味を持つと思いました。誰かが自分の作品を見てくれた、自分の気持ちを分かってくれた、自分の作品を褒めてくれた、励ましてくれた…というような、たとえ一言や二言でも、姿の見えない誰かがメッセージを通して応援してくれている、受け止めてくれている。そのような事が現在引きこもっている彼らの力や自信、次の一歩を踏み出すきっかけに繋がっていくのではないかと思いました。
もし来年もまたこのイベントが開催されるようなら、ひきこもりや精神疾患に関心のある方にはボランティアや客として是非来場して頂きたいです!私も来年は4年になりますが、時間さえ合えばまたお手伝いしたいと思いました
ありがとうございました