« 2011年7月 | メイン | 2011年10月 »

2011年9月

2011年9月16日 (金)

医療安全講習会に参加して

みなさん、こんにちは!sun
看護学科1年の古川彩乃ですchicktulip

私は8月20日(土)に新潟市万代市民会館で行われた、新潟県看護連盟医療安全研修会に参加してきましたpencilshine

題目は「ことばによっては遠ざかる関係、近づける私」ー患者と医療者の対話を目指してー というものでしたclover

お話をしてくださったのは、IMSグループ 新葛飾病院 患者支援室/医療安全対策室の豊田郁子さんです。
とても優しそうで穏やかな方ですhappy01
しかし、今回の講師であるこの豊田さん自身は、2003年に息子さんの理貴くんを医療ミスで亡くされています。
医療ミスによって傷つけられ病院への信頼を無くしたにも関わらず、その後長い時間を経て、この事故を乗り越えています。そして今は、患者支援相談員として病院で働いているそうです。
まずその事実を知った私は、衝撃を受けました。
今日に至るまでの日々は、並大抵の精神力では乗り越えてこられなかったのではないかと思いますweep

しかし、驚いたのはそれだけではありません。
違う世界で起こっているのではないかと、耳を疑いたくなるような、あまりにもつらくて悲しい医療ミス。
これらが実際に現場で起きているという、その事実に愕然としました。

また、豊田さんの体験談の中で語られるあまりにも誠意のない事故後の病院側の対応に、憤りを覚えました。
そして、被害者遺族側の募る不信感をよそに病院側の形だけの謝罪会見。
あまりにも思いやりや言葉が足りないその様子に、聴いていて胸が張り裂けそうになりました。

最終的には、豊田さん遺族側は病院側と和解し、事故が起こった病院で行われた医療安全講習会でお話をされたということでした。
和解をしたからそれで終わりではなくて、自らの講演活動という行動を示すことで、いつか分かってもらうんだと思えた、とおっしゃるのです。
なんて心の広い、前向きで強いお母さんなのだろうと思いましたflair

現在その病院では、毎年の理貴くんの命日に、医療安全院内研修会を実施しているそうですhospital


今回の講演で、医療事故の悲惨さについて知り、こんな事態は絶対に回避しなければならないと強く思いました。rock
私達がこれから看護を学んでいく中で、医療ミスを防ぐためにどうしたらいいかきちんと考えることは、今後医療に携わっていく人間として必須です。
実際に現場で働くようになった時にも、この講習会で得たことは、きっと生きてくると思います。
本当に貴重なお話を聴くことができましたshine
今後もこのような機会があれば積極的に参加して、自分の中の看護に対する学びを深めていきたいと思いますbud