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2011年12月

2011年12月28日 (水)

☆後編☆SEIRYO復興支援ボランティア活動フォローアップミーティングⅠ

みなさん、こんにちはsign01
大学院2年の荒井と申しますhappy01
2011年も残りわずかですが、みなさんいかがお過ごしでしょうかsign02

さて、先日12月11日に「SEIRYO復興支援ボランティア活動フォローアップミーティングⅠ」と題して、3月11日に発生した東日本大震災の復興支援として、本学が行ってきた取り組みを振り返る中間報告会が開催されました。(→開催報告はこちら

本学は、大学院・大学・短期大学部の学生や教職員のべ270人余りが7月~10月まで計10回、陸前高田市でボランティア活動を行ったほか、4月~6月は大学院を中心に新潟県へ避難されてきた方々への支援を行ってきました。

chick後編の今回は、報告会の内容をご紹介したいと思います。(→前編はこちら

この中間報告会は3部構成になっており、
fullmoon第一部はゲスト2名による講演、
fullmoon第二部は学生代表による活動の報告、
fullmoon第三部は今後の活動について学生による提言
という盛り沢山な内容で行われました。

第一部の講演として、まずは新潟県社会福祉協議会渡辺豊先生より、これからの支援についてお話いただきました。
特に印象的だったのは、これからの支援に必要となってくるのは
「face  to  face」
つまり、顔を合わせ、互いの関係の中での支援が求められるという点ですsign01

次に独立行政法人国立青少年教育振興機構北見靖直先生より、福島の子どもたちを対象としたリフレッシュキャンプの実践をお話していただきました。
福島の子どもたちはあの日からいわば非日常の連続で、そんな中、少しでも日常に近づけようという目的で開催されたキャンプを通して、子どもたちが笑顔になっていく様子をご紹介いただきました。
この内容に、フロアの方々も心を揺さぶられていたようでしたsign01
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続いて第二部として、学生によるリレートークを行いました。
大学院、大学看護学科・福祉心理学科、短期大学部人間総合学科・幼児教育学科からそれぞれ代表者を選出し、陸前高田市でのボランティア活動をはじめ、新潟県湯沢町に避難されてきた方々への支援や、宮城県多賀城市での支援などを報告しました。
それぞれの視点で、自分の感じたことを自分の言葉で伝え、そのまっすぐな姿勢に大変感銘を受けましたconfident
自分もパネリストの一人として、ボランティアの難しさ、一方的な支援ではなく住民の方々のニーズに合わせる心が大切であるということを報告しましたeyeglass
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第三部では、今後本学がどのように継続的な支援を行っていくのかを学生の視点で提言いたしました。
この提言の内容をどうするのか、事前にパネリストで集まり、何回も打ち合わせをしました。
今後どういうことが必要で、自分たちにできることは何か、知恵を絞りました。
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これからの支援を考えるにあたり、つながりが見直される今だからこそ、県内外の他大学と連携をし、継続的な被災地の支援を行うこと、また、防災教育を通じて大学を中心とした地域力の向上を目指すということを提言いたしましたsign03

この中間報告会をもって、新潟青陵大学・短期大学部の震災復興支援ボランティアの第一章が幕を閉じました。
しかし、今回得られた学びや気づきはこれで終わらせるのではなく、学生による提言をもとに第二章へステップアップしていくことが求められると考えます。
みんなで力を合わせて、継続的な支援を実現させていきたいと思いますshine

☆前編☆SEIRYO復興支援ボランティア活動フォローアップミーティングⅠ

みなさん、こんにちはsign01
大学院2年の荒井と申しますhappy01
2011年も残りわずかですが、みなさんいかがお過ごしでしょうかsign02

さて、12月11日に「SEIRYO復興支援ボランティア活動フォローアップミーティングⅠ」と題して、3月11日に発生した東日本大震災の復興支援として、本学が行ってきた取り組みを振り返る中間報告会が開催されました。(→開催報告はこちら

本学は、大学院・大学・短期大学部の学生や教職員のべ270人余りが7月~10月まで計10回、陸前高田市でボランティア活動を行ったほか、4月~6月は大学院を中心に新潟県へ避難されてきた方々への支援を行ってきました。

chick前編の今回は、陸前高田市での活動内容をご紹介したいと思います。

陸前高田市でのボランティア活動は、まず、災害ボランティアセンターにてマッチングをしていただきます。
ここに住民の方からボランティアの依頼があり、ボランティアを行う人はここで活動を紹介してもらいます。
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活動のほとんどは「田んぼの草刈りと細かながれきの撤去」でした。
最初にこの内容を聞いた時は、
「これが災害ボランティアsign02
と自分が抱いていたイメージと異なる印象を受けたような話も出ていましたが、どうしてこの活動が必要なのか、どういう意味があるのかを出発前にボランティアセンターの職員さんが説明してくれました。
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その話を聴く学生の目は真剣で、一人ひとりの中にボランティアの意味を見出すことができていたようです。
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活動場所に向かう道中、陸前高田市の市街地を通りました。
私たちが行った時はある程度がれきの撤去が進んでおり、「本当に何もない」印象でした。
最初から何もなかったのではないかと思わせるくらい跡形もなく、津波の脅威を物語っていました。
賑やかだった車中もこの時ばかりは静まり返り、みんな言葉を飲み込んでしまいました。
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作業場所に着くと、どこから手をつけたらいいのかわからないくらい荒れている状態でしたが、細かく分担し、みんな黙々と真剣に取り組んでいました。
作業していると食器や衣服、子どものおもちゃなど生活の一部と言えるような品物がたくさん出てきて、ここには確かに人の生活があったということを実感させられました。

以上の活動が一段落したことを契機に、12月11日、ちょうど震災から9ヶ月が経ったこの日、本学で中間報告会が開催されました。

chick後編へ続く・・・