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2013年9月27日 (金)

東日本大震災復興支援 いわて銀河ネット「夏銀河2013」参加報告

ボランティアセンター職員の鈴木です。

大震災から3年たちました。
1年目は学生・教職員で陸前高田への復興支援バスを10回(2泊3日)、
2年目は陸前高田「うごく七夕まつり」参加、三陸町経由陸前高田、仙台経由陸前高田と、3回バスを出し、復興支援を続けてきました。

今年は一斉にバスを出すのは授業歴からみて難しく、被災地で求める支援も変化しているのではと、初めて「いわて銀河ネット」を紹介し、個々に参加としました。

(※「いわて銀河ネット」とは、共に支え合う社会を築くため、身近な地域に目を向け主体的に活動できる若者の育成を目的に設立された特定非営利活動法人で、全国から自発的に参加する大学生、専門学校生が中心となって地域でその時点で必要とされる支援活動を行うものです。今回の「夏銀河2013」は8/21~9/23を5期に分けて岩手県沿岸南部で実施されました。)

 

5泊6日+車中1泊、申し込みもボランティア保険加入も自分で行うというハードな内容でしたが、福祉心理学科から4名、幼児教育科から3名が2期、3期に参加しました。

参加報告書の一部を紹介します。


「ニュースで見ていたときはなんだか小さくて、津波で町が呑み込まれていく映像もただ見ていただけだった。1日目の沿岸視察で釜石市鵜住居地区防災センターの見学や、高いところからあたりを見渡して鳥肌が立って、声が出なくて見学をして涙を流している人もいて、実際に来て本当によかったと感じた。」(福祉2年)


「2日目以降は平田第一仮設住宅に行った。仮設は120軒あり、坂を下ったところにある第二仮設と合わせると220軒もあった。仮設住宅は入ってみると狭く、窓を開けていれば外からは見えてしまい、プライバシーが守られていない状況に置かれていた。また沢山の人が暮らしているということもあり、人間関係の問題もあった。」(福祉1年)


「仮設住宅におじゃまさせていただき、自治会長さんのお話を伺ったとき、すべてやってあげるボランティアでなく、自立を促す活動をしてほしいとの話を聞き、心に残った。また岩手のことをもっと多くの人に知ってもらい、観光として岩手を訪れてもらうこともとても大切なことだと思った。」(幼教1年)


「活動2日目はわからないことも多く、本当にボランティア活動として役に立てているのか疑問があった。活動後のチーム内ミーティングでは同じような意見も上げられ、3日目の活動に向けて改善点を話しあうことができた。全国から来た大学生と改善点を話し合い、活動を深められたことは貴重な経験だった。」(福祉1年)


参加した学生全員が述べていたことは、

 ①復興は現地の人たちだけでなく外部の人の支援、関心が必要であること、
 ②震災被害と被災者についてはまだまだ支援が必要なこと、
 ③そのためこの活動を通して見て来たこと感じたことをしっかり伝えたい。

Natsuginga20133

あれだけ大きな震災です。まだまだ復興に向け、お手伝いできることがあると思います。

時とともに震災を直接体験しなかった人の記憶は薄れていっているように感じますが、被災者にとってはそれが一番つらいことでしょう。

今回参加した7名から話を聞く機会を設けます。
ぜひ聞いて、被災地を知ってください。

昨年の「うごく七夕まつり」以来、連絡をとりあっている陸前高田の方が学園祭に来られるという情報もあります。風化させぬよう、支援を継続できるよう、自分に何ができるかを考えてみてください。

Natsuginga20134